1ヶ月のセブ留学で手に入れたもの、失くしたもの
7月27日、世界一周28日目。
世界一周の序章として、1ヶ月間フィリピンのセブ島に留学していました。
「留学という経験を経験したい」
あまりに不本意な言い訳で、お金と時間を利用した4週間でした。
その4週間はあまりにあっという間で、あっという間なんて言葉に一生実感を得ることはできないんだろうなと日本にいた頃の自分は考えていました。
なんでだろう、特別毎日が忙しかったわけでもないし、というか退屈な時間も沢山持て余したし、、
たぶんきっと無意識に刺激をもらっていたからだと思う。
東南アジア諸国には何度か足を運んだことがあったので、アジア独特の雰囲気、特有の匂い、少し汚れた空気にはいつのまにか慣れていたようだ。
それでも胸に一方通行の矢印が翔んできたのは、人との出逢い。
この学校には、いろんな境遇を抱えた人がいた。
夫婦で一周後、この学校を作った
英語を勉強してこの後ワーホリに行く
歳をとって何をすればいいのか分からなくなってとりあえず手の鳴る方へ
高校を卒業して直ぐにセブに
逃げるようにあの環境を逃れた
同じようにこのあと世界一周へ
その先がわからない
気づいたら自分は何も手にしていない
驚いたのが、ほとんど歳上の人たちで学生だというと逆に驚かれた。
何年も続けた仕事に違和感を感じて、はたまた他にやりたいことがみつかって、それとも断腸の思いで何かを探しに。
彼らによく言われたのが「学生の時にそれに気づけて羨ましい」
反論する気もない。ご最もだと悟る。自負もしている。
ただ彼らに何故かジェラシーを感じて、もちろんお金もあって、知らない世界をみたことがあって、盗めることは盗むよう努めた。
良くも悪くもこの22年間で見たことない景色だ。感じたこともないような第六感に溺れる夜もあった。酒でごまかした。
人それぞれに生き方がある。十人十色なんて言葉もある。
「しらなかった」は本当に損だ。今の時代、知る伝手も道具も右手の中にあるのに。
旅を続けるのは、色んな生き方の選択肢を知るため。
それがこれまでの自分の人生を肯定でも否定でもしてくれればいいし、これからの歩道にプラスマイナスをもたらしてくれればいい。
僕だけが知っている第六感を手に入れた。
でも固定観念を失くした、失くしつつある。いいことでもありわるいことでもある。
似てる境遇で頑張っているあなたを想います。
ありがとうございました。