世界日記

-On Top Of The World-

これからインドという怪物と戦う者たちへ

9月5日、世界一周68日目。

 

 

2週間のインド旅を終え、現在デリー空港。

 

 

 

アジアにいた頃、自分は怯えていた。

インドという不安と焦燥と躍動感をもたらす怪物のような存在に。

 

 

「インドは絶対にいけ!」

世界一周に行くと初めて父に告げた時、父の第一声がこれだった。

留学先でお世話になった人や出逢う旅人々からもインドを大絶賛された。

 

 

一方で好き嫌いが極端に分かれるとも噂に聴く。

同時期に世界一周に出かけた旅人で詐欺まがいに遭遇し、帰国せざるをえない状況にまで追い込まれた日本人も知っている。

はたまた命を奪われた先人もいた。

 

 

 

ただただ不安という不安が襲った。

 

「行ってみたい」という興味本位が行動を連れてきて、ついに初入国。

 

 

 

 

 

大正解。

 

 

 

 

 

ほんとうに来てよかった。

 

 

 

 

 

今心の底からそう思っている。

 

 

 

 

行かなきゃわからなかったこの感情。

2週間いたからこそ手にとるもの(本音をいうともっといたい)

 

 

 

 

もちろん汚点も沢山あった。

 

 

 

まず汚い。不衛生。

日本という清潔大国で長年暮らしてきたゆえ、東南アジアのそれよりも酷いと感じた。

 

 

そしてインド人たち。

あいつら半端ない自信過剰の持ち主。

外国人だとわかると容赦なく話しかけてくるし、

オートリキシャに乗せようとするし、

金をとろうとしてくるし、

おつりを誤魔化すし、

嘘をつくし、

ラクション馬鹿うるさいし、

 

 

でもその所謂ウザさも慣れてくると、一生懸命コミュニケーションしようとする彼らが一周回って可愛く愛おしく思えてくる。

 

 

 

もちろんその矢先騙されることもあったけど。

 

 

そして

 

インドに来てわかったこと

 

 

彼らはちゃんと挨拶をしてくれる

当たり前だと思っていたそれは、もはや日本ではすれ違う人にいちいち会釈をするほど僕らは暇ではない。

 

インド人は子どもも大人もおじいちゃんもおばあちゃんも挨拶をすると笑顔で返してくれる。手を振ってくれる。

そんな習慣に僕は惚れてしまった。

 

 

 

自分に何もしてないのに

勝手にあんなに毛嫌いしてたインド人が今は大好きだ。

 

 

 

インド人にもいいもんとわるもんがいる。

その区別はほんとうに難しい。

自分は紡いできた情報と直感で判断して、たまたま運が良かっただけなのかもしれない。

 

ほんとうに親切なインド人たちに出逢えたから。

 

 

 

怪物は考え方次第で味方になる。

 

 

 

 

これからインドを旅する人たちへ。

 

この国に対する不安は付き物。

でもその目でその耳で、はたまた五感をフルに使って得られるものがこの国には沢山あると思う。

 

 

「インドに来て本当に良かった」

 

 

心の底から僕は今そう思える。

 

 

間違いなく今まで訪れて一番良かった国はインドになった。

 

 

ここを知れてよかった。世界一周してよかった。

 

 

 

ありがとう、インド。

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